令和元年度クリーニングサービスに関する利用者意識調査 「経時劣化に注意が必要な素材について」報告書まとまる

中央青年部会の需要開発研究委員会(村上博委員長)が企画し、全国の青年部員が中心となり調査を行っているクリーニングサービスに関する利用者意識調査について、令和元年度の報告書「経時劣化に注意が必要な素材について」がまとまりました。
近年では、樹脂圧着によりキルティングした、いわゆる「シームレスダウン」の経時劣化による圧着剥離の問題が発生し、クリーニング店でもお客様への情報発信や取扱いに関する注意が求められています。また、シームレスダウン以外にも以前からポリウレタン樹脂が用いられた製品が流通しており、本調査を通じて消費者にあまり知られていない、経時劣化が避けられない製品について、リスクを踏まえた製品の購入や洗濯(クリーニング)の判断ができるよう周知することを目的に調査を実施しました。

■結果の概要

アンケートでは、経時劣化する素材(①ボンディング製品、②コーティング製品、③合成皮革、④圧着加工製品)の認知度と所有状況、購入動機、経時劣化する可能性がある製品のトラブルの経験、製品の購入時やクリーニング依頼時に説明を受けたか、等について設問を設けました。結果からは、目視で劣化が分かりやすい合成皮革以外は認知度が低いこと(合成皮革は認知6割、合成皮革以外は認知4割)、購入動機については4つの素材とも同じ傾向を示し「値段に見合えば買う」(約45%)、「デザインがよければ買う」(約35~40%)と続き、「経時劣化するなら買わない」(約25%)を上回りました。
また、経時劣化について6割以上が製品の購入時に説明を受けていないこと、クリーニング利用時に経時劣化によるリスク説明を受けたことがあるのは約35%にとどまり、青年部員アンケートで調査したクリーニング店側の説明状況とも大きなギャップがあることが分かりました。

■提言並びに店頭で役立つツールの提供

報告書の提言では、経時劣化に注意が必要な素材への今後の対応として、アパレル業者/販売員、クリーニング事業者、消費者/利用者のそれぞれに対し提言をまとめました。
クリーニング事業者においては「利用者とのコミュニケーションを十分にとること」を最重要の目標に掲げ、受渡しの短い時間の中でも利用者に周知ができるよう、受付スタッフ用のフローチャートを作成し報告書の巻頭に挟み込んだほか、リーフレット「ポリウレタンの注意事項」を活用した説明等を提案しています。
なお、本報告書は9月末に組合および青年部に配布しているほか、下記ページより報告書のPDFデータをダウンロードできます。

報告書ダウンロード

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